「卒業証明書がほしいのですが、どうすれば……」——学校の事務室には、この電話が毎週のようにかかってきます。転職で急に必要になった卒業生。出願書類を揃えている在校生。電話を受けた事務の方は、そのたびに同じ説明を繰り返します。申請書を郵送してください、手数料は郵便小為替で、返信用の封筒と切手も同封してください——。
言われた側も大変です。郵便小為替は郵便局の窓口が開いている平日に買いに行くもので、購入には手数料もかかります。封筒を2枚用意して、投函して、手元に届くのは1〜2週間後。たった1枚の証明書のために、働いている卒業生が平日の昼間に郵便局へ行く。それが今も、多くの学校の標準です。
Conneco(こねこ)には、名簿も、在籍の記録も、そして卒業しても残り続けるアカウントも、最初からあります。足りていなかったのは、申請の窓口だけでした。だから作りました。学校のための証明書発行サービスとして、申請から受け取りまでをひとつながりにしたモジュールが Conneco Paper です。Conneco Chat のアプリから、そのまま使えます。
ペーパーレスを進める Conneco の中で、これは唯一「紙を出す」ためのモジュールです。だから Paper と名付けました。ただしその紙は、QRコードで本物だと確かめられる紙です。
2026年8月に実装が完了し、実際に動く画面をご覧いただけます。以下では、何をどう作ったのか——そして何を作らないと決めたのかまでご紹介します。